非エンジニアのバイブコーディング体験記③|「AIへの手紙」と開発の楽しさ
こんにちは、麗(うらら)です。
AIの力を借りて個人開発をしている非エンジニアです。
第1回・第2回と、英語やターミナルの壁、Claude Codeでの開発エピソードを書いてきました。
最終回は、Claudeの最大の弱点「利用制限」を乗り越えるために導入した「Codex」との格闘と、最終的に行き着いた黄金ワークフローの話です。
この記事は2026年6月までの出来事をもとに執筆したものです。
制限なき爆速の実装力!トレンドの最前線「Codex」
Claude Codeでの開発はとても快適でしたが、「あと少しで完成する!」というクライマックスに限って数時間の利用制限がかかり、熱量が冷めてしまうのが最大の悩みでした。
もっと制限を気にせず、テンポよく開発を続けたい――。
そこで、今のAI開発ツール界隈で最も人気を集めている「Codex」を思い切って導入してみることにしたのです。
Claude Codeが制限で止まってしまった直後に、Codexに「さっきまでClaudeに頼んでいたけど、利用制限が来てしまった。続きをやってください」と頼むと、サクッと文脈を理解して実装してくれました。
その理解力と実装力には本当に驚かされましたし、何より助かりました。
あとから感じたことですが、Codexは「コードを読んで判断」をする傾向にあることです。おそらくこの時も、話を理解したというよりコードを読んで状況を察してくれたのだと思います。
圧倒的実装力ゆえの弱点:「言葉が通じない」
しかし、使い込むうちにCodexとのコミュニケーションに大きな壁を感じるようになりました。
一言で言うと、「話が専門的すぎて言葉が通じない」のです。
Codexがコードを書き終えた後の解説コメントを読んでも、専門的な変数名の羅列ばかりで、非エンジニアの私には何をやったのかが全く伝わりません。
「初心者向けに噛み砕いて説明して」と指示したら、まるで小学生を相手にしているかのような説明に変わってしまいました(笑)
良くも悪くも、指示を忠実に守ってくれる性格だな、と感じます。
Claudeはその点、優しく汲み取ってくれる印象が強く、安心して会話をできました。
非エンジニアのひらめき:「AIからAIへ引継ぎの手紙を書かせる」
この「言葉が通じない問題」を解決するために、あるプロンプト(指示)を思いつきました。
「私への説明が下手なら、もう一人の優秀なAI(Claude)に直接説明してもらえばいいのでは?」
そこで、Codexでの実装が終わった後、こう指示するようにしました。
「このあとClaude Codeに確認してもらうので、引継ぎ用の手紙(メモ)を書いてください」
これが大成功でした。
Codexが私(初心者)向けに書く説明よりも、同じAIであるClaudeに向けて書いた「手紙」の方が、論理的で圧倒的に分かりやすかったのです。
この瞬間、「相談役のClaude」と「実装役のCodex」 という完璧な役割分担ができました。
ちなみに「手紙」としたのも意図的なものです。ただ「プロンプトを書いて」と頼むよりも、私に理解しやすい文章になりやすい。
なので、その手紙(笑)はClaudeに渡さず、私が判断したり学習したりに使うこともありました。
すべてを統括するコックピット「VS Code」
この2つのAIエージェントを最大限に活かすために、「VS Code(Visual Studio Code)」という開発環境を導入しました。
VS Codeを開いた最初の印象は、「どことなく男性向きっぽくて、殺伐としているな」でした。
文字ばかりでUIも無骨で、完全に「プログラミング専用の道具」という冷たさがありました。
でも、その「殺伐としたコックピット」こそが、開発においては驚くほど便利だったのです。
今は、VS Codeの中でClaude CodeとCodexの両方を立ち上げています。
画面を切り替えることなく、1つの画面の中で2つのAIを行き来できるうえに、ターミナルもそのまま開けるので非常に便利なのです。
私のバイブコーディング黄金ワークフロー
- Claude Code(相談・設計役) 対話が得意で、こちらの意図を優しく汲み取ってくれる。全体の設計や「どう作ればいいか」の相談、Codexが書いたコードの解説・検証を依頼する。
- Codex(実装特攻隊長) ガシガシとコードを書くスピードが魅力。実際のコード変更の大部分を任せる。実装が終わったら「Claudeへの引継ぎ手紙」を書かせる。
この2つのエンジンをVS Codeというコックピットに並べて、状況に応じて切り替えながら毎日の個人開発を進めています。
バイブコーディングなら未経験でも簡単?
プログラミング未経験の私が、今日までに経験してきたことをまとめてみました。
わたしがバイブコーディングを始めたころは、「非エンジニアでも、超簡単に、開発ができる」という言葉がネットの中に充満していたきがします。
「簡単なわけない」と思いながらも、どこか期待しながら個人開発をはじめた一人です。
結論として、私は「簡単」だとはまったく思えませんでした。そして、今も「簡単」だとは思っていないです。
ツールを導入するまでにもたくさんの壁があって、開発する中でもたくさんの壁があったし、もう泣きそうになるほどの専門用語の羅列と向き合ってきました。
おかげで随分と分かるものは増えてきましたが、もちろん今もわからないことだらけではあります。
そんなことから、私からは「未経験者でも超簡単にできる」とは言えないのですが、それでも開発してるのはとても楽しいです。
プログラミングももっと覚えたら色々なことができそうだな、と夢が膨らんでいきますし、「どのサービスが、どう作られているか」って裏側がすこし見えてくるのも楽しいところです。
【追記】 記事を公開して1ヶ月。AI業界は流れがとても速く、私の記事もすでに古いものになりつつあります(笑)
記事公開時には、「これからチャレンジする人へ」と思いながら書いたのですが、まったく参考にはならなくなるかもしれません。
むしろ、「こんな時代があったなぁ」と同じ時期に開発していた方や誰よりも私自身があとで読み返す記事となりそうです。