非エンジニアのバイブコーディング体験記①|英語とターミナルの壁を越えた方法
こんにちは、麗(うらら)です。
プログラミング未経験の非エンジニアですが、AIの力を借りて個人開発をしています。開発歴3ヶ月(※初稿ライティング時)の初心者です。
SNSやテック界隈で 「バイブコーディング(vibe coding)」 という言葉をよく聞きます。
自分でコードを書くのではなく、AIエージェントに自然言語(日本語や英語)で指示を出し、「バイブス(感覚・雰囲気)」でシステムを作り上げていく開発スタイルのことです。
「これならプログラミング未経験の私でもできるかも!」
そう思って飛び込んだのですが、実際に始めてみると、初心者には想像以上の壁がいくつもありました。
全3回のシリーズで、その壁を乗り越えてワークフローを作るまでを今回は書いていきます。
激動のAIツール界隈:正解は「毎月」変わる
バイブコーディングを始めようとした時、最初につまずくのが 「どのAIツールを使えばいいのか?」 という問題です。
AI業界は流れがとにかく早くて、人気ツールが毎月のように入れ替わります。
私が開発を始めた数ヶ月前は、初心者には「Antigravity」がおすすめという声が多くありました。
でも今(2026年6月頭)では、圧倒的な実装力を持つ「Codex」が最優勢のトレンドになっています。
「結局どれがいいの?」と迷うと思いますが、まずはその時々で人気があるものや、直感的に使いやすそうなものから触ってみるのが一番の近道だと思います。
初心者におすすめだった「Antigravity」と、立ちはだかる英語の壁
私がバイブコーディングの第一歩として選んだのは、当時「初心者向き」と噂されていた「Antigravity」でした。
(※2026年5月の大型アップデートで、CLIやデスクトップアプリなど構成が大きく変わっています)
選んだ理由はシンプルで、当時のAntigravityの画面が、私が普段から愛用しているメモアプリ「Obsidian」に似ていたからです。
「AIチャットが付いたObsidianだと思えば、私にも使えるかもしれない」
その安心感は、非エンジニアにはけっこう大事です。
予期せぬ「英語」と「環境構築」の壁
しかし、「初心者向き」を信じてインストールした私を待っていたのは、画面いっぱいの英語 でした。
紹介記事には「設定が難しい」なんて一言も書かれていなかったのに……。
インストールが完了した時点でどうすればいいか分からず、完全に身動きが取れなくなりました。
ここで私が取った解決策は、なかなか泥臭いものでした。
画面が一つ進むごとにスクリーンショットを撮り、別のAI(ChatGPTなど)に見せて『次はどうすればいいですか?』と尋ねる方法。
AIにAIの使い方を聞きながら設定を進める。
一歩進んではスクショを撮るこの作業は、日本語設定ができるまで続きました。
英語が読めない、環境構築の用語が分からない、という方には、この「スクショでAIに丸投げ戦法」を強くおすすめします。
「Gemini CLI」はターミナルの最高の練習台だった
Antigravityと並行して、もう一つ触っていたのがGoogleの「Gemini CLI」です。
当時の私は、黒い画面(ターミナル)に恐怖心を持っていました。
ハッカー映画に出てくるような画面に、謎のコマンドを打ち込むなんて絶対に無理だと思っていたのです。
でも、Gemini CLIをターミナル上で起動して、「あなたは何が得意なの?」「最近どう?」といった他愛のない日常会話をしていたら、少しずつその画面への恐怖心が和らいできました。
そのころのGemini CLIは、コーディングを本格的に任せるには力不足な面もありましたが、無料プランでも制限にほとんどかからず使えることもあり、ターミナルへの苦手意識を克服するための最高の練習台 でした。
※追記:Gemini CLIの現在
AIの進化の速さを象徴するように、練習台としてお世話になったGemini CLIは、2026年6月をもって一般ユーザー向けの提供が終了(サンセット)しました。今は後継ツール「Antigravity CLI」への移行が進んでいます。
「昨日まで使っていたツールが今日には別のものになっている」というのも、バイブコーディングの面白さ(でも恐ろしさ)ですね。
そして、本格的な開発ツールへ
英語と環境構築の壁を乗り越え、ターミナルへの恐怖心を少しだけ克服した私。
でも、頼りにしていたAntigravityに利用制限が入り、無料プランでは思うように開発が進まなくなってしまいました。
「そろそろ、本格的なツールにステップアップする時期かもしれない」
そう考えた私が次に挑んだのは、よりパワフルな「Claude Code」でした。でもそこでも、非エンジニアならではの新たな罠が待ち受けていたのです。