先日、個人サイトのアクセス解析を自作した話をブログに上げました(▶個人サイトのアクセス解析を自作してみた)。

そのアクセス解析を作る中で私が興味をもったのが、「AIクローラー」 の存在でした。

当サイトurara.devのような小さなサイトにもAIクローラーが来ていることに驚いたのです。

では、AIクローラーは何をしているのでしょう。

そもそも「クローラー」って何?

クローラーは、Web上のページを自動的に巡回するプログラムです。

ページを取得したり、リンクを辿ったりしながら、Web上の情報を集めていきます。

中でも有名なのがGooglebotです。

Google検索のためにWebページを巡回しているbotですね。

ただ最近は、検索エンジンだけではなく、AIを提供している会社も独自のクローラーを動かしています。

つまり、最近のWebを見ているのは人間だけじゃないんです。

  • 検索エンジン
  • AI
  • その他のBot

なども普通にアクセスしているのです。

AIクローラーは何のために来るの?

ここが少しややこしいところでした。

「AIクローラー」と一括りにしても、目的はbotごとにちがいます。

ですが、大きく分類すると3種類に分けることが出来ます。

AIクローラーの目的

  • AIモデルの学習に使うため
  • AI検索や回答のために情報を取得するため
  • AIサービスの機能としてページを取得するため ::: などです。

同じ会社でも、目的ごとに別のクローラーを使っていることがあります。

なので、

「ChatGPTが来た」=全部GPTBot

というわけではないんですよね。

クローラーの名前だけでなく、

「何のためのBotなのか」

まで見ないと分からないようです。

じゃあ、自分のサイトには誰が来ている?

ここから実際にurara.devのアクセス解析を見てみたいと思います。

スクリーンショット 2026-08-16 105822.png

こちらはurara.devのアクセス解析画面です。

表示されているのは直近7日間のAIクローラーの記録になります。

すこし表示の修正を加えているので正確なデータではないかもしれません(悪質クローラーやなりすましクローラーなどが混入している可能性があります)が、これだけの自称AIクローラーが当サイトにも来ているんですよね。

実際に見つかったAIクローラー

スクリーンショット 2026-08-16 105822.png

先ほど載せたこちらの画像を表に変換したものがこちらです。

クローラー運営元リクエスト数最終アクセス
ChatGPT-UserOpenAI11408/15 15:02
AmazonbotAmazon8908/15 23:07
OAI-SearchBotOpenAI7108/13 00:38
GPTBotOpenAI4808/15 07:48
CCBotCommon Crawl4308/10 11:28
ClaudeBotAnthropic3308/16 10:36
PerplexityBotPerplexity AI2808/10 11:44
Google-ExtendedGoogle2108/10 11:45
YouBotYou.com208/16 07:40

興味深いのは、ChatGPT系(OpenAI)のbotが3種類もあるところです。

AIクローラーといっても用途ごとにクローラーを分けていると書きましたが、ChatGPT系もそのひとつ。

もっともアクセスがある「ChatGPT-User」は、これは利用者起点で走るクローラーです。

たとえば、ChatGPTに「このページを見て」などの指示した場合などに回ってくるローラーですが、この件数がなんと114件もありました。

・・・・全部、私自身です(笑)

私が自分で「ブログネタ探して」「プライバシーポリシー不自然じゃない?」「このアプリどう思う?」などと質問を投げました。

ほかのChatGPT系botのうち、OAI-SearchBotは、検索用のクローラーです。ChatGPTが何らかの回答をするにあたり、当ブログの内容を参考にした(かもしれない)ということですね。

そして、GPTBotは、学習用のクローラーです。「AIに学習されたくない」という人は、このクローラーを拒否しておく必要があります。

どのページを見に来ている?

私のアクセス解析ではAIクローラーのページごとのアクセスランキングを出していません。

なので、どのページがもっともAIクローラーに閲覧されているのかはわかりませんでした。

など、blogよりもworks、つまり作品そのものを見に来ていることが多かったです。

てっきりblogのほうが多いかと思っておりましたので、すこし意外な結果になりました。

robots.txtも見てみる

ところで、この解析結果をみて、少し疑問に思った人もいるかもしれませんね。

「AIクローラーって拒否できないの??」

実は、AIクローラーを拒否することもできるのです。

webサイトの多くには、robots.txtというページがあります。(設定していないサイトも多いです)

このrobots.txtは、

:::note 「クローラーさん、このサイトではここを見ていいよ or ここは見ないでね」 ::: と伝えるためのページです。

そこに書いておくことで、

  • 特定のAIクローラーだけ拒否をする
  • 検索は許可するけど、学習は拒否する
  • 特定のページだけ拒否をする

といったことが可能になっています。

ただし、robots.txtはあくまでクローラーへの指示であり、クローラーがそれに従わないクローラーもいます。

そもそも「OpenAIになりすましてやりたい放題してやる」とか「パスワードが盗んでやるぜ!」とか、そんな目的で巡回しているクローラーなんかだと、従ってくれない可能性が高いです。

クローラーを管理する人たちの良心やマナーが問われるところですね。

「AIに読まれる」の正体が少し見えた

先日、AIはurara.devをどこまで把握しているのかを実験する記事を書きました。 

:::note ▶AIは個人サイトをどこまで認識できる?

その裏側では、

  • AIクローラーがページへアクセスする
  • ページの内容を取得する
  • 検索やAIサービスで利用される
  • robots.txtなどでアクセス方針を伝える

といった仕組みがあるわけですね。

「AIがWebページを読んでいる」というと少し不思議な気もしますが、アクセスログを見ると、本当に何かが自分のサイトへ来て、ページを取りに来ていることが分かります。

そうやってwebは成り立っているのだな、と思いました。

人間が寝ている間にも、サイトには誰かが来ている

個人サイトを作っていると、普段気になるのはアクセス数くらいでした。

それも人間のアクセス数のことしか考えていなかったのですが、今回みたようにAIクローラーが私のサイトにも巡回に来ていることがわかりました。

そして、今回はAIクローラーをテーマに書いてきましたが、それだけではなく

  • 検索クローラー(GoogleやMicrosoftの検索用クローラー)
  • 知らない会社のbot
  • 悪質なクローラー

などもたくさんきています。

人間から見ると静かなサイトでも、機械側から見ると、案外いろいろなものが出入りしている。

そう考えると、今までとはすこしWebサイトが少し違って見えてきました。

みなさんのサイト(HPやSNSなど)にも、ちょっぴり意外なお客様が来ているかもしれません。