X投稿が伸びる時間を、ヒートマップで可視化した
こんにちは、麗(うらら)です。AIの力を借りて個人開発をしている非エンジニアです。
作っていたのは「X投稿タイムヒートマップ」。
自分のXの投稿が「いつ伸びるのか」を可視化する、小さなツールです。
それだけのものです。
難しいことはしていない……はずでした。
自分のツールが、最初に自分を騙してきた
ロジックができて、自分のデータを流し込んでみました。
三ヶ月分のCSV。
ヒートマップに色がついて、感動。
「ちゃんと動いている。よし」
そう思ったのですが。
「ベスト時間トップ3」の欄に、堂々とこんな数字が出たんです。
——水曜 19時台、平均インプレッション 1693。
おお、と一瞬うれしくなりました。
でも、それも束の間でした。
その数字の元になった投稿を、確認してみたんです。
一件でした。
その時間に投稿したのは、たった一回だけ。
たまたま、その一回が伸びただけ。
それを「平均」と呼んで、しれっと一位に座らせる。
これは、平均とは言わないんじゃないか。
「数字は嘘をつかない」
そう言うこともありますよね。
でも、その数字をどう処理するかで、見え方は全然変わってくる。
それを、自分の作ったツールで思い知りました。
理由は、すぐにわかりました。
曜日と時間帯のマスは、ぜんぶで168個。
でも私の三ヶ月分の投稿は、リプライを抜くと72件。
168個の箱に72個を散らせば、ほとんどの箱は空っぽか、よくて一個。
毎日きっちり同じ時刻に投稿している人でもなければ、誰だってこうなります。
データが、足りていない。
しばらく、どうするか考えました。
「一件でも表示する」のは、簡単なんです。
でもそれは、さっきの1693の嘘を、そのまま製品に持ち込むことになる。
それは、違う気がしました。
件数が足りないマスは、灰色にする
伴走してくれているAI――Fableに相談しました。
出てきた方向は、シンプルでした。
件数が足りないマスは灰色にして、ランキングから外す。
そのルールは、絶対に崩さない。
代わりに、見る単位のほうを、だんだん粗くしていく。
一時間ごとで足りないなら、朝・昼・夜のざっくりした区分に。
それでも足りないなら、曜日だけに。
そして、いちばん大事なこと。
「データが足りないので、ここまでしか言えません」
そう、画面に正直に書く。
その一文を入れたとき、なんだか肩の力が抜けました。
すごい答えを出すツールじゃなくていい。
「今わかるのはここまで」と正直に言えるツールでいい。
むしろ、そっちのほうが、ずっと信用できますよね。
灰色のマスは、最初は「データが少なくて寂しいな」と思っていました。
でも、あの灰色は、嘘を生まないために働いてくれている色なんです。
寂しさの色じゃなくて、誠実さの色。
完成したツールは、相変わらず地味です。
CSVを放り込むと、色のついたマス目が出る。
それだけのツールです。
でも、一件を「平均」と言い張ったりはしない。
そういうツールに、なりました。
