Xの無料分析ツール「X-analyzer」使い方と特徴!|X API不要・サーバー送信なし
こんにちは、麗(うらら)です。
AIの力を借りながら個人開発をしている、非エンジニアです。
最近はシンプルなゲームを作ることが多かったのですが、今回はゲームではなく、Xのアカウントを分析できる無料ツール「X-analyzer」を作りました。
Xの公式データを読み込むことで、フォロー・フォロワーの関係や投稿の傾向、自分の関心テーマなどを確認できるツールです。
この記事では、X-analyzerでできることや使い方に加えて、シンプルなフォロワー管理ツールから現在の形に育つまでの開発過程も紹介します。
X-analyzerを作ったきっかけ
きっかけは、とても単純でした(笑)
フォロワー管理をするために、某有名アプリをダウンロードしようとしたのですが、なぜかうまくダウンロードできなかったのです。
そこで別のツールを探してみたのですが、Xを分析できるサービスは、ほとんど有料でした。
「それなら、自分で作ってしまおう」
そう考えて、自分専用X分析ツールを作り始めたことが、X-analyzer開発の始まりでした。
最初に作ろうとしていたのは、フォロワー管理を目的としたシンプルなツールです。
- 相互フォロー
- 片思い:自分だけがフォローしている
- 片思われ:相手だけがフォローしている
これらを一度で確認するためのものです。
全員をフォロバしたつもりでも見落としていることもあるし、相互フォロワーだった人がフォロー解除をしている可能性もあります。
フォローやフォロワーが増えてくると一覧から見つけるのも大変になってくるので、フォロー関係を一度で確認できるツールがあると便利だと思いました。
X APIを使わずに分析する方法
基本機能の説明の前に、このツールがどのようにデータを取得して解析しているかをお話しします。
フォロー・フォロワー情報を取得する方法として、最初に思い浮かぶのはX API です。
X APIがあれば、Xリサーチや自分のアカウント分析など、いろいろなことが可能になります。
しかし、APIを利用するにはコストがかかるため、結局のところ有料ツールにするしかなくなってしまいます。
そこで、AIに相談した結果、見つけたのが「X公式アーカイブ」でした。
X公式アーカイブには、フォロー・フォロワー情報だけでなく、過去の投稿や「いいね」、画像など、アカウントに関するさまざまなデータが保存されています。

Xのアカウント設定画面からの申請をすると、24時間ほどでダウンロードができるようになります。
すこし手間はかかりますが、誰もが無料で使える のは大きなメリットだと考えました。
また、大切な個人情報を取り扱うため、X-analyzerでは、アップロードしたデータはブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されない仕組みをとりました。
X-analyzerでできること
現在(※2026年6月12日時点)公開しているX-analyzerには、フォロー関係の確認だけでなく、自分の投稿や関心、交流相手を分析する機能があります。
ここでは、主な機能を紹介します。
フォロー・フォロワー分析
最初に作った、X-analyzerの基本機能です。
公式アーカイブに含まれるフォロー・フォロワー情報を比較します。
- 相互フォロー
- 自分だけがフォローしている相手
- 相手だけがフォローしているアカウント
アカウント名の取得はできず、IDのみになってしまいましたが、そのぶん相手のプロフィール画面にすぐ飛べるリンクもつけました。
さらに、ちょっぴりこだわったのが、2回分のアーカイブを読み込む比較分析 です。
前回よりも増えた人や減った人を確認できると良いなと思ったので、2回分データを比べて差分を分析できるようにしました。
※公式アーカイブは申請した時点のデータです。リアルタイムのフォロー状況を確認する機能ではありません。
交流した人の分析
リプライ、メンション、引用などのデータから、よく交流している相手を確認できます。
交流回数だけでなく、次のような要素を組み合わせた「関係性スコア」も表示します。
- 交流の頻度
- 最近交流したか
- 双方向にやり取りしているか
- 継続して交流しているか
単純にリプライ回数が多い人だけでなく、最近よく話している人や、継続的に交流している人も見つけやすくなっています。
投稿分析
過去の投稿を読み込み、分析できる機能です。
エンゲージメントの高い投稿の特徴を洗い出したり、エンゲージメントの低い投稿との比較ができます。
伸びる投稿の型などを知れるといいな、と思いながら作りました。
自己分析
これが「X-analyzer」のちょっと面白いところかなと思っています。
「いいね」した内容や、自分が投稿した内容から、関心のあるテーマを可視化することができるのです。
たとえば、次のような傾向を確認できます。
- 興味はあるけれど、あまり投稿していないテーマ
- 投稿は多いけれど、反応が弱いテーマ
- 投稿と「いいね」の両方に共通する中心的なテーマ
自分ではよく発信しているつもりでも、実際の投稿データを見ると、意外と表に出ていない関心が見つかることがあります。
反対に、よく投稿しているものの、読者の反応にはつながっていないテーマが見えることもあります。
※この分析は投稿や「いいね」に含まれる言葉などから推定したものです。結果が本人の関心を正確に表しているとは限らないため、自己理解のための参考情報として使う機能です。
AI用レポート
Xでは、スクレイピング等の対策が厳しく行われているようで、X上のデータをGrok以外のAIに直接取得してもらうことは難しいです。
そこで、このツールで分析した結果を、AIに読み込ませやすいMarkdown形式で出力できるようにしました。
出力したレポートをChatGPTなどに渡して、
「私のXアカウントの特徴を分析して」
「反応がよかった投稿の共通点を考えて」
といった相談ができるようになっています。
AI好きの非エンジニアとして、こだわったポイントです。
使い方
X-analyzerにデータを取り込む方法は、主に2つあります。
X公式アーカイブを使う方法

- Xの設定画面から公式アーカイブをリクエストする
- アーカイブの準備が完了するまで待つ
- ZIPファイルをダウンロードする
- X-analyzerを開く
- ZIPファイルをそのままアップロードする
アーカイブは申請後すぐに取得できるとは限らず、ダウンロードできるまで時間がかかることがあります。
また、何度も連続して取得することを前提としたものではないため、定期的な記録として利用する場合は、期間を空けて取得する必要があります。
CSVファイルを使う方法
XのアナリティクスからダウンロードしたCSVファイルを読み込めるようにもしてみました。
これは後付けの機能で、利用できるのはプレミアム以上のプランに加入している、いわゆる「ブルバ」のついているアカウントのみです。
- Xのアナリティクスを開く
- コンテンツデータをCSV形式でダウンロードする
- X-analyzerにCSVファイルをアップロードする
公式アーカイブとCSVでは、含まれている情報が異なります。
両方のデータを使うことで、フォロー関係や「いいね」などの情報に加えて、投稿ごとの詳しい反応も分析しやすくなると思って、追加してみた機能です。
使わなかった「興味関心データ」
公式アーカイブの中には、X側が推定したと思われる「興味関心」のデータも含まれていました。
最初は、このデータを使った自己分析を考えました。
たとえば、複数回取得したアーカイブを比較すれば、期間中に増えた興味や消えた興味が分かるかもしれません。
自分の投稿内容と比較すれば、「興味はあるけれど表には出していないテーマ」も見つかるかもしれません。
ところが、実際のデータを確認すると、自分では特に関心があると思っていない企業名や芸能人の名前なども含まれていました。
投稿を一度見た、広告が表示されたなど、さまざまな理由で追加されている可能性がありますが、どのような基準で選ばれているのかは分かりません。
基準が分からないデータを使って、利用者の興味を断定するのは危険です。
そこで、X側の興味関心データを自己分析の中心に使うことはやめました。
代わりに、自分が実際に投稿した内容や「いいね」した内容を使い、確認できるデータだけをもとに傾向を表示する方針に変更しました。
現在のX-analyzerでも、分析結果を断定しすぎないようにしています。
「あなたはこういう人です」と決めつけるのではなく、「データ上では、このような傾向が見えます」と確認できるツールを目指しています。
X-analyzerの開発記録
X-analyzerの開発は、大きく3段階に分けて進めました。
現在のX-analyzerにはさまざまな機能がありますが、最初から大きなツールを作ろうとしていたわけではありません。
初期版にあった中心機能は、次の3つだけ。
- 相互フォロー
- 片思い
- 片思われ
「小さくても動くものを作る」と考えて作り始めたものの、想像以上に早く完成してしまいました。
「動くものはできた。でも、これだけでは少し物足りない」 と思ってしまったのです(笑)
そこからAIと相談しながら、公式アーカイブに含まれているデータを使って、ほかに何ができるのかを考えて機能を追加していきました。
第一弾:フォロワー分析
初期版では、公式アーカイブの読み込みと、フォロー・フォロワーの比較機能を作りました。
さらに、2回分のアーカイブを比較する機能や、分析結果をMarkdown・CSV形式で出力する機能を追加しました。
公式アーカイブの中身は、JSONという人間には少し読みにくい形式です。
そのままファイルを開いて確認するのではなく、画面上で一覧にしたり、読みやすい形式に変換したりできるようにしました。
第二弾:自己分析とAI用レポート
次に、投稿や「いいね」の傾向を見る自己分析機能を追加しました。
分析結果をまとめて確認できるダッシュボードと、ChatGPTなどに渡すためのAI用レポートも、この段階で作りました。
単に数字を表示するだけではなく、自分のアカウントについて考えるきっかけになるツールへと広がっていきました。
第三弾:投稿と交流の深掘り
第三弾では、投稿タイプの分類や、反応が伸びた投稿の共通点を探す機能を追加しました。
交流した相手についても、リプライ回数だけでなく、最近度や継続性を含めて分析できるようにしました。
また、分析結果をブラウザに保存する履歴機能や、表示テーマを切り替える設定画面も追加しました。
最終的に、ホーム、インポート、フォロワー比較、投稿改善、自己分析、交流分析、AI用レポート、履歴、設定など、複数の画面を持つツールになりました。
出力形式も、Markdown、AI用Markdown、JSON、CSVに対応しています。
最初は3種類のフォロー関係を表示するだけだったものが、私の「もっともっと‥」という欲により、少しずつ大きな分析ツールへと育っていきました。
使う前に知っておいてほしいこと
X-analyzerは、現在α版として公開しています。
利用する前に、次の点をご確認ください。
- 開発中のため、不具合が残っている可能性があります
- 公式アーカイブの準備には時間がかかります
- 分析できるのは、アーカイブを申請した時点のデータです
- リアルタイムのフォロー情報を取得するツールではありません
- 現在はPCでの利用を推奨しています
- 分析結果はデータから推定したものであり、正解を保証するものではありません
読み込んだデータはブラウザ内で処理され、サーバーには送信されません。
ただし、大切なアカウントデータを扱うツールなので、内容や注意事項を確認したうえで利用してください。
小さな学習作品から、ひとつのプロジェクトへ
X-analyzerは、「小さくても動くものを作る」という開発学習プロジェクトのひとつとして始まりました。この考え方の背景は、小さくても動くものを作ることから始めた話に書いています。
しかし、第三弾まで実装した時点で、すでに私の中の「小さな作品」の範囲を超えていました。
そこで、学習用の小作品としてはここで一区切りとし、単独のプロジェクトとして育てていくことにしました。
まだ追加したい機能や、改善したい部分はたくさんあります。
- 履歴の整理機能
- 設定画面からの分類ルール編集
- 画像カードの生成
- 長期的な関心の変化を確認するグラフ
など、検討中の案も沢山あります。
ただし、機能を増やしすぎて収拾がつかなくなる前に、現在の形で公開し、実際に使える状態にすることを優先しました。
完成するまで誰にも見せないのではなく、動く段階で公開し、使いながら育てていくのが、urara.devでもあります。
X-analyzerも、そんな個人開発のひとつとして、少しずつ改善していく予定です。