カウンセラーに、家は建てられない
AIのチャットが長くなればなるほど、AIは馬鹿になる。
コンテキスト量が増えると重たくなり、調子が悪くなる。
だから少し調子が悪いと感じたら、いったん別のチャットに移ったほうがいい。
——そんなこと、対話型AIを使ってきた半年間でとっくに知っていたはずでした。
開発を始めてから、すっかり忘れていました。
コードも「文体が混在」していたかもしれない
同じセッションでやり続けた結果、何が起きていたのか。
コードが読めない私には、正直なところよくわかりません。
ただ、今となってはこんな風に想像しています。
日本語でも「一応意味は伝わるけど、なんか違和感あるな」という文章があります。
です・ます調とである調と一人称「俺」「私」が混在した、おかしな文章のようなものです。
コードにも、もしかしたら同じようなことが起きていたのかもしれない。
バグを直せばまた別のバグが出る、という状態が続いたとき、そんな風に思い始めました。
相談と実装は、別の役割
もう一つ気づいたことがありました。
設計の大切さを学んでから、実装の前に「相談」の時間を設けるようになりました。
ただ、最初はその相談も実装も同じセッションでやっていました。
これがよくなかった。
相談と実装は、まるで役割が違います。
相談役が実装を始めたら、本領は発揮できないはずです。
カウンセラーが突然家を建て始めるようなものです。
ちょっと不思議な状況ではあります。
今はClaudeCodeとCodexで役割を分けている
今は、AIの役割ごとにセッションを分けています。
ClaudeCodeには相談・ブレスト担当を任せています。
言語化できていない部分を整えてもらったり、わからないことを聞いたり、アイデアをふくらませたりする役割です。
Codexには実装を主に担当させています。
私はADHDの影響か、時系列に沿って相談するとか、必要なことだけを伝えるとかが苦手です。
どうしてもノイズが入ってしまいます。
実装担当には相談を基本的に持ち込まないことで、コンテキスト汚染を防げているんじゃないかと思っています。
この記事のまとめ
Office-Chronosの開発を通じて、セッション管理について学んだことをまとめます。
- チャットが長くなるほどAIのパフォーマンスは落ちる。調子が悪いと感じたら別セッションへ
- 相談と実装は別の役割。同じセッションに混在させない
- 実装担当には余計なコンテキストを持ち込まない(コンテキスト汚染を防ぐ)
- 役割ごとにAIを使い分けると、それぞれが本領を発揮しやすい