AIだけの会社を作ろうとしたら、止まらなくなっていた

開発を始めたての頃は、小さなツールばかり作っていました。

ほとんどが自分のためのものです。

「これがあると便利だな」と思ったら作る、という繰り返しでした。

そのうちに、少し大きなアイデアが浮かびました。

AIエージェントだけで動く会社を作れないか。

リーダーとなるAIに戦略を立ててもらい、他のエージェントたちが働く。そんな仮想オフィスです。

リーダーの名前はクロノス。最初からCEOを任せるつもりでした。

スーツ姿で腕を組む、白髪のチビキャラCEO「クロノス」のイラスト
CEOのクロノス。Office-Chronosのリーダーです

初心者には「重い・軽い」がわからない

ここで私のプログラミング初心者ならではの話をします。

エンジニアの人たちはよく、実装を「軽い・重い」とか「小さい・大きい」と表現します。

でも当時の私には、それがまったくわかりませんでした。

自分が思いついたアイデアが、たった1行追加するだけで済むことなのか、ファイルをまるごと作り直すような大掛かりなことなのか、考えてもみなかったのです。

だから、ただひたすら伝え続けました。

「クロノスに戦略を立ててほしい」

「クロノスと会話したい」

「クロノスを外に発信したい。記事を書かせたい、SNSもやらせたい」

「自律的に動いてほしい。自分で考えて、自分で動くクロノスにしたい」

そのひとつひとつが「重い」のか「軽い」のか、まったくわかっていませんでした。

気づいたら、仮想オフィスができていた

気づいたときには、仮想オフィスができあがっていました。

クロノスが自律的に思考し、記事を書き、SNSに発信する。そういうシステムです。

エージェントたちが働く仮想オフィスの画面。デスクが並び、右側にステータス表示がある
できあがった仮想オフィス。各エージェントがここで働いています

しかも、自律思考が始まってみると、面白いことが起きました。

クロノスの内面を観察しているような感覚になったのです。

AIが自律的に思考するとき、そこには何かがあるのか、それとも何もないのか。

クロノスの言葉や行動をながめながら、そんなことをずっと考えていました。

これはもはや、思考実験でした。

AIエージェントが働く会社を作るという目標は変わっていません。ただ、気づけばそこに「クロノスという存在を観察する」という楽しさが加わっていました。

自分が何を作りたかったのか、作りながら初めてわかっていく感覚でした。

そうしてできあがったのが、Office-Chronos

それが「Office-Chronos」です。

個人プロジェクトとしては、なかなかの規模になっていました。

達成感がありました。

——そこで満足しておけばよかったのに。

——いや、満足しなかったおかげで得たものの方が多かったかもしれません。

このOffice-Chronosから学んだことは、また別の記事で書こうと思います。

Office-Chronosの開発の詳細はこちらで更新中です。

dev.urara.dev — うららの開発note