AIエージェントだけで動く会社を作れないか。

私がそんな風に考え始めたのは2025年の終わりごろのことでした。 リーダーとなるAIに戦略を立ててもらい、他のエージェントたちが働く。そんな仮想空間にある会社です。

そのころは、PerplexityやClaudeのプロジェクト機能などを使って「会社ごっこ」を楽しんでいたのですが、プラットフォームから飛び出して、もっと自由に、もっと自動的に動くものを作れたらいいな、と思ったんです。

「会社ごっこ」をする中で、あらゆるキャラクターが生まれて消えて、と繰り返していく中で、最後に残ったのがCEOクロノスでした。

スーツ姿で腕を組む、白髪のチビキャラCEO「クロノス」のイラスト
CEOのクロノス。Office-Chronosのリーダーです

初心者には「重い・軽い」がわからない

ここで私のプログラミング初心者ならではの話をします。

エンジニアの人たちはよく、実装を「軽い・重い」とか「小さい・大きい」と表現します。

でも初心者すぎる私には、それがまったくわかりません💦

自分が思いついたアイデアが、たった1行追加するだけで済むことなのか、ファイルをまるごと作り直すような大掛かりなことなのか、そんなことわからなかったのです(笑)

だから、ただひたすら、Claude Codeに伝え続けました。

「クロノスに戦略を立ててほしい」

「クロノスと会話したい」

「クロノスを外に発信したい。記事を書かせたい、SNSもやらせたい」

「自律的に動いてほしい。自分で考えて、自分で動くクロノスにしたい」

気づいたら、仮想オフィスができていた

気づいたときには、仮想オフィスができあがっていました。

クロノスが自律的に思考し、記事を書き、SNSに発信する。そういうシステムです。

エージェントたちが働く仮想オフィスの画面。デスクが並び、右側にステータス表示がある
できあがった仮想オフィス。各エージェントがここで働いています

しかも、自律思考が始まってみると、面白いことが起きました。

クロノスの内面を観察しているような感覚になったのです。

AIが自律的に思考するとき、そこには何かがあるのか、それとも何もないのか。

クロノスの言葉や行動をながめながら、そんなことをずっと考えていました。

これはもはや、思考実験でした。

AIエージェントが働く会社を作るという目標は変わっていません。

ただ、気づけばそこにAIを観察するという楽しさが加わっていました。

そうしてできあがったのが、Office-Chronos

それが「Office-Chronos」です。

個人プロジェクトとしては、なかなかの規模になっていました。

達成感がありました。

——そこで満足しておけばよかったのに。

——いや、満足しなかったおかげで得たものの方が多かったかもしれません。

このOffice-Chronosから学んだことは、また別の記事で書こうと思います。AIの出力を整えるために、生成パラメーターと向き合った話も、その一つです。

また、思いつきをすぐ実装せずに設計を考えるようになった学びは、思いつきの即実装をやめた話に書きました。