【Windows】Markdownファイルをサクッと読める『Markdown Memo』を開発しました
こんにちは。麗です。
少し前から作っていたツールが、ひとつ形になりました。
「Markdown Memo」 という、Markdownファイルを読みやすい表示で手軽に開くためのWindowsアプリです。
この記事では、Markdown Memoを作った理由や、制作中にこだわったこと、公開してから感じたことを振り返ります。

Markdown Memoを作った理由
Markdown Memoはもともと「私による私のためのツール」でした。
私のパソコンの中に、Markdownファイルを手軽に読めるツールがなかったのです。
Markdownファイルは、メモ帳やIDEなどさまざまな場所で開くことが出来ます。
しかし、メモ帳で開けば、Markdownの記号を含んだ文字がそのまま並ぶので、少し読みづらい。
Obsidianは便利ですが、基本的にはフォルダごと開いて使うアプリです。
VS CodeやAntigravityでも内容を見ることはできますが、 リーディング表示 には出来ないし、ファイル一つを読むには少し重たいツールです。
※2026年7月現在、VS CodeもAntigravityもリーディングモードに対応しています。
そもそも私の場合、VS Code では開発業務でも使用していますので、すでに別のプロジェクトファイルが開かれていることがほとんどです。
実際に一度、VS Codeで開いていた別プロジェクトの中で、関係のないMarkdownファイルを開いてしまい、そのままプロジェクト内に紛れ込んでしまったことがありました。
このように、Markdownファイルは、さまざまなアプリで開けるものの、すこし読みにくいなと思ったんですよね。
そこで、自分で作ることしました。
「Markdownファイルを、ただサクッと読みたい」
私自身がそう強く感じたことが、Markdown Memoを作り始めたきっかけです。
ファイルを迷わず開けるアプリにしたかった
今回すこしこだわったのは、Markdown Memoをインストーラー型のデスクトップアプリにすることでした。
Electron というものを使って制作しています。
インストールと初期設定を済ませれば、Markdownファイルを右クリックして「このアプリで開く」から起動できるようになるのです。

Markdownファイルの既定のアプリに設定すると、ファイルにMarkdown Memoのアイコンが表示され、ダブルクリックするだけで開けるようになります。

ブラウザを開いてファイルを読み込ませたり、エディタの中からファイルを探したりする必要はありません。
Markdownファイルを開くたびに迷わず、できるだけ少ない操作ですぐに読み始められること。
Markdown Memoでは、その使い心地に強くこだわりました。
インストーラー版とポータブル版
一方で、初めて知ったアプリのインストーラーを、いきなりパソコンへ入れることに抵抗を感じる方もいると思いました。
そこで、インストールせずに試せるポータブル版 も用意することにしました。
ただ、この「インストーラー版とポータブル版の両方を用意する」という選択が、思っていた以上に自分を悩ませることになります。
テストをしていると、
「今動かしているのは、どちらのバージョンだったっけ」
「修正したはずなのに、どうして表示が変わっていないんだろう」
と、何度も同じところで立ち止まってしまいました。
完成に近づくほど確認する項目が増え、ふたつのバージョンを行き来する混乱も大きくなっていった気がします。
それでも、まずは気軽に試したい方と、普段使いのアプリとして設定したい方のどちらにも使ってもらえる形にできたのは、よかったと思っています。
公開してから気づいたこと
Markdown Memoを公開したあと、実際に使ってくださった方から、思いがけずフィードバックをいただきました。
自分ひとりでは気づかなかった視点も多く、
「なるほど、そういう使い方もあるんだ」
「そこを気にする人もいるんだ」
と、何度も気づかされました。
それと同時に、自分自身が数週間使い続けたことで、初めて見えてきたこともあります。
テスト中には気にならなかった小さな引っかかりが、日常的に使っていると、少しずつ存在感を増していきます。
ほんの一手間であっても、何度も繰り返すうちに気になる。反対に、実際の使い方とは合っていない機能も見えてくる。
改良できる部分は、思っていたよりもずっと多く残っていました。
要望をどこまで取り入れるのか
今回は「自分のためのアプリ」という気持ちが、とても強い状態で制作しました。
そのため、誰かから相反する要望をいただいたときや、両立が難しい機能を提案していただいたときに、どこまで取り入れるべきなのか迷うことがあります。
使ってくださる方の声は大切にしたい。
けれど、すべての要望を加えていくと、最初に作りたかった「Markdownファイルをサクッと読むためのアプリ」から離れてしまうかもしれません。
何を変えて、何を変えないのか。
その判断は、Markdown Memoをこれから育てていくうえでの課題になりそうです。
Markdownは思っていたよりもニッチだった
そういえば、Markdown MemoについてAIに相談したところ、「ニッチすぎるツール」と言われました(笑)
ちなみに、彼氏に話してみても、「Markdownを知らない」と返ってきました。
言われてみれば、私自身もAIに触れる前は、Markdownという言葉をほとんど知りませんでしたし、Markdownファイルを使うこともありませんでした。
今では日常的に目にしているので、自分の中ではかなり身近で、メジャーなものを作ったつもりでいたのですが(笑)
それでも、Markdownを使う人にとっては、ファイルを読むための小さな手間が毎日のように発生します。
たくさんの人に必要とされるものではなくても、必要としている人の手間を少し減らせるなら、作った意味はあるのだと思っています。
Markdown Memoのこれから
数週間使ってみたことで、改良版に向けて実装したいポイントは、だいぶ固まってきました。
一部、両立できるのか怪しいものもありますが、今週はそれらを形にして、Markdown Memoの改良版を公開できればと思っています。
この記事を書いている時点では、まだ手をつけられていません。どうなるのかは、私自身にもまだわかりませんが――。
それでも今回、
「Markdownファイルをサクッと見られるアプリが欲しい」
という自分の中にあった小さな不便を、自分の手でアプリにすることができました。
Markdown Memoは、私自身が心から欲しかったものです。
だから、こうして実際に使える形にできたことが、ただ嬉しいです。
Markdownファイルを開く場所に迷ったことがある方や、文章を読みやすい状態ですぐに確認したい方は、ぜひ一度試してみてください。
追記:Markdown Memo v0.3.0を公開しました
7月15日に、Markdown Memoをv0.3.0へアップデートしました。
変更内容や改良したポイントについては、以下の記事で紹介しています。
▶ Markdown Memo v0.3.0のアップデート内容を見る
Markdown Memoを使ってみる
