こんにちは。麗です。

先日、Grok(X の AI)に urara.dev のチェックをお願いしてみました。

そのあと、いつものように自作のアクセス解析を開いてみたんです。

あれ?Grok がいない・・・

Grokチャット上では少なくとも60件はアクセスがあるはずなのに、アクセス解析のAIクローラーの欄を見ても Grok の名前がどこにもないんですね。

今回は、「Grok はどこへ消えたのか」 を調べてみた話です。

ChatGPT は名乗ってくれる

普段、AIにリサーチをするとアクセス解析には必ずその痕跡が現れます。

たとえば、ChatGPTにurara.devの解析をお願いすると、ChatGPT-User というクローラーからのアクセスがあるのです。

ChatGPT-Userからのアクセス履歴

3番目のChatGPT-User がそうです。

たとえば、こんなときにアクセスがあります。

  • ChatGPTに「urara.dev」について調べてと依頼したとき
  • ChatGPTに「非エンジニアの個人開発者が運営しているサイトを調べて」などの依頼をした時

とにかく、ChatGPTにurara.devについて質問するとChatGPT-Userからのアクセスがあるわけです。

Claudeでも同様にClaude-Userからのアクセスがあります。

なので、Grok にお願いすれば、Grok-User みたいな名前を名乗るクローラーからのアクセスが記録されるものだと思っていたのです。

Grokからのアクセス履歴

しかし、私自身がアクセス解析のダッシュボードを見たところ、私がGrokに「urara.devの解析をしてください」と依頼した時間帯に、Grokらしきアクセス履歴はひとつも見つかりませんでした。

Grokはもちろん、xAIの名前でも見つからないのです。

過去の履歴をさかのぼると、「GrokBot」「xAI-Grok」を名乗るアクセスが24件ほど見つかりました。

しかし、アクセス元や見に来たURLを照合すると、公開されていない設定ファイルなどを機械的に探す不審なアクセスでした。名前だけで正体までは確定できません。

Grokクローラーはどこに消えたのか

AI(ClaudeCode)に手伝ってもらって、アクセス解析の記録を1件ずつ調べてもらいました。

ちなみに、私がGrok にサイト解析を依頼したのは、9月13日のお昼ごろです。

その時間の記録を見てみると、

  • 11時45分〜11時54分に、約296件のアクセス

  • そのうち95%が、11時50分〜52分のたった2分間に集中

  • サイト全体をまんべんなく読んでいる

こうに分かりました。

ブログ記事、作品ページ、About、お問い合わせ、プライバシーポリシー・・・と、ほぼ全ページを読んでいます。

短時間にサイト内を広く取得していく動きは、私がURLを渡してサイト全体の点検を頼んだこととよく似ています。

依頼した時間帯とアクセスの集中ぶりから、このアクセス群がGrokによる巡回だった可能性はあります。ただ、ログだけではアクセス元を確定できず、「Grok」という名前も見当たりませんでした。

同じ時間帯のアクセスはどう名乗っていたか

では、同じ時間帯のアクセスはどのように名乗っていたかと言いますと、これがびっくりなんですが、

  • Mac の Chrome
  • Safari

といった、私たちが普段使っているブラウザと同じでした。

しかも、ほぼ1件ごとに、

  • 違う回線
  • 違う国(アメリカ、メキシコ、ブラジル、日本など)

から来ていたんです。

アクセス解析から見ると、「世界中のいろんな人が、同じ2分間にたまたまサイトを見に来た」ようにしか見えるわけです。

その結果、私のアクセス解析では、Grokのものかもしれないと考えた記録は、こんなふうにバラバラに分類されていました。

アクセス解析での分類件数
判定できない91
データセンターからの巡回153
その他のロボット48
訪問者(人間)3
AIクローラー0

AIクローラーの欄を探しても、見つからないわけです。

GrokクローラーとGooglebotの関係

大手企業のクローラーが名乗らない???そんなことある???

そう思ったので、もうひとつCloudflareのアナリティクスを確認してみました。

Cloudflare には、AIクローラーの種類ごとにアクセス数を見られる画面があるのです。

すると、ちょうど同じくらいの時間帯に 「Googlebot」のアクセスが37件 急に増えていました。

Googlebotが37件来ていたグラフ

この37件来ていたGooglebotを、自作のアクセス解析ログと照合してみました。

すると、その Googlebotと名乗るクローラーは、Google本体から来たものではなく、Google Cloud(誰でも借りられるサーバー)から来ていることがわかりました。

自作のアクセス解析では、そういった出どころがはっきりしないクローラーは「なりすましの疑い」として扱っています。なので、「その他のロボット」という分類がされており、一見するとわからなかったのです。

この Googlebot を名乗ったアクセスが、Grok の一部だったのかどうかは現時点では分かりません。

もしかすると、Grokがサイトを分析しているのと同じ時刻にたまたま自称Googlebotが来ていた可能性があるからです。

断定するにはもう何度か検証を重ねていく必要がありそうです。

「GrokBot」を名乗るクローラーの正体

これまでは、私自身がGrokにサイト解析を依頼した「時間」をもとにクローラーを探してきました。

次は過去の履歴も含めてGrok関連クローラーを探してみました。

アクセスの記録を「Grok」で検索してみると、

  • GrokBot
  • xAI-Grok

という名前を名乗るクローラーからのアクセスが24件見つかりました。

「なんだ、Grokいるじゃん」と思ったのですが、ログの中身を見てみると、

/secrets.yml

/.dockerenv

といったページにアクセスをしようとしており、秘密の設定ファイルを探して盗もうとしていました。

さらには、同じ時間帯に、GPTBot や ClaudeBot など、いろいろな AI の名前を次々と名乗りながら、存在しないファイルを探していたんです。

つまり、Grokの名前を名乗りながら怪しいファイルを探す不審なアクセスでした。

依頼したときは名前が見つからず、名前が見つかったものは怪しい探索だった(笑)

という、ちょっと笑ってしまうオチになりました。

点検時のアクセスの名乗りはバラバラ!?ここまでのまとめ

私がGrokに「urara.devを見て分析して」と依頼してアクセスログを調べてみたら、下記のことが分かりました。

  • 依頼した時間帯にGrokやxAIを名乗るアクセスは見つからなかった
  • chromeやsafariを名乗るたくさんのアクセスログがある
  • 同じ時間帯に、Googlebotを名乗るアクセスがある

Grokによるページ閲覧でChromeやSafariを名乗ることがあるという報告は、ほかの調査にもありました。

第三者の調査で分かっていること

xAIが今回のアクセス元を公表したわけではありません。私のログとの共通点はありますが、ここから先は推定です。

なお、Cloudflare Radarには別の用途の「Grok Bot」が掲載されています。これは今回の点検アクセスや学習用クローラーと同一だと確認できたものではありません。

ここまでわかってくると、どうしても疑問が浮かび上がります。

「名乗らないってことはAIによる学習拒否をできないのでは??」

この疑問に関する記事はまた後日改めてまとめていこうと思います。

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