「デプロイ」って何?から始まった個人開発
前回の記事で、スマホで10分でテトリスを作った話を書きました。
でも3ヶ月前の私にはそんなこと絶対にできませんでした。
今回は、その「3ヶ月前」の話をしたいと思います。
きっかけはClaude Code
もともと私はClaude(対話型AI)を使ってブログを書いたり、小説を書いたり、本を執筆したりしていました。
プログラミングとは無縁の「書く人」でした。
ある日、Claude Codeという開発ツールが話題になっているのを知りました。
小説を書くのにも良いらしいという話でした。「難しそうだな」と思いながらも興味があったので、触ってみることにしました。
最初に作ったのは、自分用のチャットツールです。
ChatGPTのような対話ができるものが欲しくて、Claude Codeに頼んで作ってもらいました。
形になるのは思った以上に早くて驚きました。
ただ、そこから自分好みに調整しようとすると途端に難しくなりました。
0から1を作るのは意外と簡単。でも1を100にするのが大変。
これは今でも感じていることですが、最初にそれを痛感したのがこのときでした。
専門用語がフランス語に見えた
チャットツールが動いたのは嬉しかったです。
でも、それ以前に大きな壁がありました。
エンジニアの世界の専門用語が、まったくわからなかったのです。
「デプロイ」って何? AIに聞きました。
説明されたけれど、ピンとこない。しばらくしてまた忘れて、また聞きました。それを何回か繰り返しました。
「API」にいたっては、何度説明を聞いたか覚えていません。
聞くたびに「なるほど」と思うのに、次の日にはもう曖昧になっています。
英語が読めないこともつらかったです。
開発ツールのサイトは基本的に英語で、翻訳すると変な日本語になります。
メニューのHomeが「家」と訳されたりして、余計に混乱しました。会員登録ひとつ済ませるのもひと苦労でした。
GitHubの使い方なんて、当然わかりません。
画面のボタンをワンクリックするたびに、AIに「これは何?」「押して大丈夫?」と聞いていました。
一歩進むのにひとつ質問。そんなペースでした。
エンジニアさんのブログを眺めた
そんな状態だったので、最初のころはエンジニアさんが書いているブログをよく眺めていました。
書いてあることの意味はほとんどわかりません。
それでも、「たぶんこういうことかな」と自分なりにふわっと解釈してみます。
正しく理解できている自信はありませんでした。
でも、たくさんのブログを眺めているうちに、少しずつ用語や概念に慣れてきました。
わからなくても、繰り返し触れていると、なんとなく全体の雰囲気がつかめてくる。
それが私のやり方でした。
AIがいなかったら進めなかった
ブログを眺めること以上に大きかったのは、とにかくAIに聞き続けたことだと思います。
本当に、しつこいくらい聞きました。
同じことを何度も何度も質問しました。
もしこれが人間相手だったら、途中で「もうやめときな」と言われていたと思います。
それどころか「うるさい、しつこい、何度も言わせるな」と怒鳴られていたかもしれません。
でもAIは、何度聞いても怒りません。
同じ質問にも、毎回ていねいに答えてくれます。
間違いなく、AIがいなかったら私はここまで来られませんでした。
聞ける相手がいるというだけで、わからないことが「壁」ではなく「通り道」になりました。
3ヶ月経って思うこと
あれから3ヶ月。今でもわからないことは山ほどあります。
AIの日本語がたまに理解できなかったり、コードの意味がさっぱり読めなかったり、見た目を整えるのに苦戦したり。
でも「デプロイ」の意味はもう聞かなくてもわかりますし、GitHubでリポジトリを作ることもできるようになりました。
エンジニアさんのブログも、前よりずっと読めるようになっています。
わからないなりに聞いて、眺めて、手を動かしているうちに、できることは少しずつ増えていく。
その過程が楽しいから、まだ続けられています。