思考の渋滞を解消!ADHD当事者が作ったシンプルマインドマップ『ぽんっとマップ』
こんにちは。麗です。
考えごとを枝分かれさせながら、すばやく整理できるマインドマップツール**「ぽんっとマップ」**を先月公開しました。
この記事では、この「ぽんっとマップ」について詳しく紹介していきます。
何から手をつければいいか分からない
ADHD当事者である私は、物事を順序立てて進めることが苦手です。
やらなければならないことや考えたいことがいくつもあると、頭の中で全部が絡まってしまい、「何から、どうやって手をつければいいのか分からない」 という状態になってしまうことがあります。
特に、疲れている時や興味がないタスクになると顕著に現れます。人生で何度もやってきたはずのことですら、やり方が分からなくなってしまうのです。
そこで、「頭の中に浮かんだものを、ぽんっと書きだしておく場所」があると良いと考えました。
「ぽんっとマップ」はどんなツール?
「ぽんっとマップ」は、横向きに枝が伸びていくシンプルなマインドマップです。
中心になる項目を選び、「+子を追加」 ボタンを押すと新しい枝が追加されます。ノードの配置は自動で整うため、自分で細かく位置を調整する必要はありません。
たとえば、次のような場面で使えます。
- 頭の中にある「やること」を洗い出す
- アイデアを広げる
- 複雑になった考えを整理する
- 記事を書く前に構成を作る
- 開発したい機能や実装予定をまとめる
- ひとつのテーマについて深掘りする
枝は折りたたんだり展開したりできるので、マップが大きくなっても、今見たい部分だけを表示できたり、「全体表示」をしたりすることもできます。
複数のマップは、画面左側のサイドバーから切り替え可能です。
ポイント1:枝から新しいマップを作れる
シンプルながらもいくつかのこだわりポイントがあるので紹介していきます。
中でも、私が特に気に入っているのが、「枝の切り出し」機能です。
マップの中からひとつの枝を選び、その枝をコピーして、新しいマップとして独立させられます。
元のマップから枝が消えるわけではないので、全体の記録を残したまま、特定のテーマだけを別の場所で深掘りできます。削除は元のマップから簡単にできるため「枝の切り出し」機能には含めませんでした。
マップを作っていると、ひとつの枝だけがどんどん大きくなることがあります。
そんなときに、新しいマップへ切り出すことで、元のマップを見やすく保ちながら続きを考えられるようになっています。
マップを見ながら文章を書ける「メモ」
それぞれのマップには、開閉式のメモ欄を用意しました。
私はマップで考えを整理したあと、その内容を見ながらAIに渡すプロンプトの下書きを作ることがあります。
最初は、別のテキストアプリを隣においてプロンプトを作成していたのですが、少し面倒でした‥。
マップとは別に文章を書ける場所があると、考えの構造を確認しながら、そのままメッセージや下書きを作れて便利だな、と思ったんです。
- 記事の文章
- AIへの依頼文
- あとで確認したい補足
- 長文テキストとして残したい情報
などを書く場所として使えます。
PNG画像やMarkdownファイルとして保存できる
現在開いているマップを、PNG画像またはMarkdownファイルとして書き出せるようにしました。
PNG画像は、作ったマップをそのまま画像として残したり、人に見せたりしたいときに使えます。
Markdown形式で保存すると、マップの内容を文章の階層として取り出せます。
たとえば、AIにデータを渡せば、マップの内容をもとに文章を作成したり別の形式に変換したりすることが簡単にできます。
実は、この記事も「ぽんっとマップ」を使って作っています。
まずマップ上で記事の構成を整理。
そして、Markdownファイルとして保存。
そのファイルをAIに渡して下書きを作り、最後に自分で文章を整えました。
考えるところから文章にするところまで、同じ内容を何度も書き直さずにつなげられるので、長文記事作成もかなり楽になりました。
ブラウザ保存とバックアップ
ぽんっとマップは、マインドマップのデータを外部送信を行っておらず、使用しているブラウザの中に自動保存される仕組みです。
アカウント登録も必要なく、気軽に使えると考えて、この仕組みを採用しました。
しかし、デメリットもあります。 ブラウザのサイトデータを削除すると、保存したマップも消えてしまうのです。
また、別のブラウザを使用したり、端末が変わったりすると、自動で引き継がれません。
そのため、JSONという形式で、バックアップできるようにしました。
書き出したJSONファイルを読み込めば、別のブラウザや端末にもすべてのマップをかんたんに移すことが出来ます。
万が一データが消えてしまった場合に備えたり、ブラウザや端末を変えて使いたいときに便利な機能です。
なお、ブラウザ保存のツールであるため、機密情報など、失うと困る重要なデータの入力はおすすめしていません。
4種類のテーマを選べます
画面の雰囲気は、「あたたか」「昼」「夜」「そら」の4種類を用意しました。
考えを整理する道具は、使っていて落ち着けることも大切だと思っているので、なるべく気分に合わせたデザインで使えるようにしました。
私自身も「そら」をベースにしつつ、その日の気分でカラーを変えています。
自分自身を使う人として作っています
ぽんっとマップを作成する中で、「マインドマップの多様さ」をすごく実感しました。
マインドマップと一口に言っても形はさまざま、用途もさまざま。
自由に配置できるもの、きれいな図を作ることに向いているもの、複数人で共有することを前提にしたものなど、ツールによって得意なことが異なります。
そのため、「ぽんっとマップ」がすべての人に使いやすいとは限りません。
私は、自分自身をペルソナとして設定し、自分が実際に困っていることや、使っていてほしいと思った機能を少しずつ加えています。
生活や仕事のタスクを整理したり、記事の構成を考えたり、開発のアイデアや実装予定をまとめたり。
今では、自分が作ったツールの中でも1、2を争うくらいお気に入りのツールになりました。
「ぽんっとマップ」を使いながら、頭の中にあるものをぽんっと外に出して、少しずつ作業を進めています。
無料・登録不要で使えます
「ぽんっとマップ」は、現在無料で公開しています。アカウント登録も必要ありません。
スマートフォンでの使用は想定して作成していないため表示が崩れる可能性があります。画面の広いパソコンでの利用がおすすめです。
現時点(2026年8月1日)では、大きな機能追加の予定はないと感じているのですが、自分で使いながら、細かな使いにくさを見つけたら少しずつ改善していく予定です。
使ってみて気になるところや、不具合などがありましたら、教えていただけるとうれしいです。